ヒソップ　

シソ科ヤナギハッカ属・耐寒性多年草

この植物の精油ピッソピンの主成分はピノカンフェンで、煎剤は去痰薬とされる。
入浴剤として使うことで、リューマチにも効果があると言われる。
葉茎、花から採れるエッセンシャルオイル(精油)は非常に香りが高い。

リキュールの香味付けや香料原料にされ、葉は脂肪の多い肉や魚の料理に合う。

花もとても美しく、植栽にもよく使われる。

聖書には、「なんじヒソプをもて我を清め給え。されば我清まらん」（詩篇51-7）とある。
ユダヤ教では聖なるハーブとして古代より利用されていた。

紀元前１世紀にイタリアのプリニウスが、ヒソップからつくられる
ワイン〔ヒソポテス〕の記載がある。

10世紀に、ベネディクト会の修道士たちが、中央ヨーロッパに持ち帰り、
リキュールの風味づけに使い、現在でも、この修道院で作られる
リキュールはベネディクティンという名で知られている。